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生地メーカーがよく使う扱う専門用語になじみが無いため生まれる温度差

生地メーカーがよく使う扱う専門用語になじみが無いため生まれる温度差

生地メーカーがよく使う扱う専門用語になじみが無いため生まれる温度差

どの業界でもよくある言語の違い

生地メーカーからオリジナルで生地を調達したほうが、他にはないアイテムが展開できますし、調達コストも下げる事ができます。
それは確かにその通りなのですが・・・・

何を言っているの??ですね。

分かりやすい例を挙げると、ホームページ制作・システム開発が分かりやすいかと思います。
ホームページ制作は、個人の方に業務委託で依頼するとページ数にもよりますが会社に依頼するよりも大幅にコストダウンできます。
でも、個人に依頼した場合にはある程度システムに関する専門用語など知識がないと、同じ日本人でもコミュニケーションが取れずにお互いが無駄な時間を費やし、ふたを開ければ疲れた・費用対効果があったのという事も良くあります。
例えば・・・・
API連携・プラグイン・キャッシュ・ヘッダー・フッター・サムネイル・javaScript・ピクセル・GIF・TIF・スクリプト・・・・・・・などシステム関連では、日常会話で使う言語ですがこの言語を理解して、どのような意味を指しているのかを理解できていないと
両方ともにストレスもかかり、時間もかかり、大変だった割には・・・という感じです。
なので、割高でもシステム会社に依頼したほうが、素人でも意図をくみ取って簡単に作成してくれる。という生地業界と構図が良く似ています。

つまり、このような事が生地業界でも普通に言えます。
例えば生機・トンボ・欠点・B反・C反・反応・匁・くじら・単糸・双糸・後染め・先染め・反応染めなどなど。
展示会に出展されている生地メーカーさんは、なるべく分かりやすくお伝えしているかと思いますが、アパレルを初めて始める方であれば着分・原反=バルク=量産という言葉ですら覚えないといけないなどの、言語の違いも感じられているケースも多いように感じます。この溝が埋まると、より生地メーカーとアパレルとのビジネスもスムーズに広がっていくと感じています。








もっともっと生地メーカーが、アパレルとのダイレクトな商売を増やしたいのであれば、通常使っている言葉は素人では分からないという前提で、分かりやすく丁寧に伝える必要があると思います。
これは、アパレルなどの購入者に勉強してほしいと求めるのでなく、販売者である生地メーカーが務めるべき内容だと思います。
すべき、と言っている理由は他にもあります。
アパレル業界ではない、まったくアパレル業界とは無縁の業界からのアパレル事業展開の話が増えている背景があります。
実際に、私自身IT企業のアパレル事業などをお手伝いしましたが、発注数量は合計で数千反になります。


では、何をすべきか??
究極は生地の在庫を持ち、価格は固定・デメリット・メリットが文章化されている。つまり説明を理解し購入するだけ。になります。
その代表的な企業は、宇仁繊維・瀧定名古屋・コスモテキスタイル・桑村繊維・ファインテキスタイルなど。
しかし、生地の在庫を持って販売するのは資金力と先見性が必要なため、中小企業ではなかな敷居が高いのが現実。。

在庫を持てないのであれば??
・コミュニケーションの際に、ストレスをかけないようになるべく分かりやすく伝えてあげる
・デメリットを先にアナウンスしてあげる
 例えば、ナイロン素材のため耐光堅牢度(日光で変色する可能性)が悪いかも・・リネンはある程度のネップは出てきます・・などなど
・分かりやすい計画表を出してあげる
・なるべくアバウトな返信はしない
後出しジャンケンのように、発注後にデメリットを伝える生地メーカーもあると聞きます。この場合は2回目の発注はないと思ってください。


簡単にいうと、
アパレルが求める生地があり、市場価格もより手ごろで購入でき、アパレルがストレスなく安心して依頼できる体制を築く。
簡単な事ですが、簡単ではないことも理解しています。
でも、岡山のクロキのように世界的に成功している生地メーカーはこれを実践されているのも事実です。
これを実践している企業と、そうでない企業の差は今後より大きな開きを生むと思います。




2023/10/22

Bird fab studio